10/28(木)
選別は18:00頃までかかってようやく終了しました。
研修生お楽しみの選果結果です。
- 栽培指導マネージャー評価
「玉サイズは、大、中のどこを狙うのかそれぞれの考えがあるが、小の発生率は5%以下に抑えたいところ」
「そういった中では、とても優秀な結果を出した研修生もいるし、少し思惑と違った結果になってしまった研修生もいるが、全体的には及第点をあげられる」
とのことでした。
マネージャーが言うように、実際に就農した後は
「贈答用化粧箱向けの大玉を中心に収穫したい」
「一般消費需要が高い、トレー入り向けの中玉を中心に収穫したい」
など、自分の方針にあわせて摘果を含めた栽培管理を進めていくようになります。
樹勢、施肥、天候などの複合的な影響もあるので、必ずしも思ったようにはいかないものですが、「毎年、方針を立てて、取り組んで、成果を検証する」といったことをルーティン化していくことが、これから長くなるであろう農業経営には大切だということでした。
ところで、研修園地には研修生の栽培管理用の研修木以外に、摘果をしない「無摘果木」も必ずつくっておきます。
研修生の摘果や栽培管理が、「無摘果」と比べてどうだったか…比較検証できるようにしてあります。
当然、摘果作業をしていない木より“玉流れ”が悪ければ、摘果を含む栽培管理に大きな課題がある!ということになりますので、そういった自分の取り組みを検証するためにも「無摘果木」をつくってあります。
無摘果木の収穫は最後に全員で行いました。
無摘果木の着果状況…多いですし、玉サイズの揃いも悪いです。
本来の摘果作業の目的は、玉サイズを揃えるための着果数調整で、玉肥大の妨げになる奇形果や上向き果は優先的に摘果の対象となります。
- 奇形果
- 不揃い
下の画像のように上を向いている果実は、付けておいても日焼け障害果になって、“もの”にならないですので優先的に落とします。
- 上向き・日焼け障害果
こういった「基礎・基本を研修できるカリキュラム」が私たち南信州・担い手就農プロデュースの研修制度の特徴です。
ぜひ、「市田柿を生産してみたい!」と感じた方は、次年度の研修に向けて一度お問い合わせください。
次回はVol.4【市田柿の皮むき・吊るし作業など】
ついに干柿に向けた加工行程に入っていきます!