「市田柿」は、気候や風土などの産地特性と地域で長年育まれた伝統的な生産方法が作り出す高品質な農産物に与えられる「GI:地理的表示保護制度」に長野県内で初めて登録されており、国内外から高い将来性を期待されています。以前からの安定的な国内需要に加えて、海外富裕層の需要の掘り起こしやGI登録等によって、評価や価値が高まってきており、より安定的な農業所得の確保に結びついてきています。
「市田柿」の生産については、地域内外の中堅・若手農業者を中心に、市田柿の生産を希望する新規就農者や、生産拡大を図る既存の農家が出てきている一方で、収穫から加工(干し)までの工程に集中的な労力が必要となる為、高齢化とともに生産をやめてしまう農家も少なくない状況です。