独立就農から間もなく1年を迎える研修卒業生。農産物の出荷は一区切りつきましたが、次に待っているのは確定申告です。決算書づくりに奮闘しています。自分のこの一年間の農業経営では果たして売上はいくらだったのか?経費はどのくらいかかったのか?その結果、所得(手取り)はどうだったのか?独立開業した事業主ですから、これらの書類づくりも重要な仕事の一つです。
研修卒業生はJAが提供している農業簿記システムを利用して日々の記帳、青色申告決算書(農業用)を作成します。農繁期にはなかなか帳簿の整理まで辿り着かないのが現実です・・・手元にある領収書の山を見て・・・途方に暮れてしまいますがこれをやらないと1年が終わりません!!
研修期間中にも何度か農業簿記の講義がありましたが、やはり講義だけでは当然分かりません。やってみないとイメージもつかめません。JAに山のような伝票類を持って何度も通ってアドバイスを受けながら決算書が完成した卒業生もいます。
自分の中でだいたいの売上は期間中でもつかめていたと思いますが、経費の集計はどうでしょう?就農1年目で経費も当然多くかかっており、納得のいく数字ではないかもしれませんが、決算書を通して自分の経営はどこに経費がかかっているか、もう少し改善できるとしたらどこなのか、経営を軌道に乗せるための大切な資料として分析していけるといいですね。