南信州担い手就農研修制度は、就農後すぐに収益を見込める、地域としての振興品目、所得率など様々な観点から「夏秋きゅうり+市田柿」の複合経営の研修としています。
しかし研修生の中には将来的に、もしくは近い将来ぶどうを栽培品目に取り入れたいと考える方が毎年います。そこで本年もぶどうの栽培研修を主要品目の合間に取り入れています。今回は8名の研修生の内5名が参加しました。
今回は、まずJAの営農技術員よりぶどう栽培に関する総合的な講義を受けました。一人でできる面積の限界、ぶどうの木の樹齢、販売単価、経費などを具体的に勉強しました。その後先輩農家さんのシャインマスカット園をお借りして「房切り」という管理を研修しました。房切りは、出荷規格に沿ったサイズのぶどうをつくるためには必須の管理で、房切りをしない場合は着色不良、小粒、食味不良となりやすくなります。また、やるべき時期を逃したらもうおしまい・・・重要な栽培工程の一つです。
実際に作業をする中で、先端に残している粒をギュッと握っていると、すかさず「今ギュッと握っているその部分が成長して商品となる部分。傷がつかないようにそっと扱うように」との指導もあり、ただ作業をするだけでなく、良い商品、高い等級を狙って栽培していくことの重要性にも気が付いたことでしょう。
ぶどうの研修は今後も継続して実施していきます。研修生が管理したシャインマスカットがどのように出来上がるか、楽しみです♪