研修では、今年から市田柿の摘蕾研修を実施することにしました。
今日は第4期生、第5期生のうち2名が研修しました。
市田柿栽培では、良質果実の選定や玉肥大の促進を目的として摘果作業を行いますが、実は市田柿の摘果作業時期ときゅうりの収穫最盛時期が重なってしまうのです。(>_<)
きゅうりの作業は、毎日朝・夕の2回収穫を行います。出荷の為の選別・荷造り作業も同様です。その合間に園地で摘葉、摘芯、灌水などの樹勢管理、防除も定期的に実施します。
といったように、収穫が始まると毎日が戦いの日々となります。ヽ(`~´ ;)丿
しかし、摘果作業の適正時期はきゅうり栽培“真っ只中”の時期なので、就農した研修修了生の多くの皆さんが『なかなか市田柿の作業に時間が取れない』といった現実がありました。
市田柿の摘果作業が遅れ遅れになると、急激な玉肥大による「ひび割れ症状(条紋)」の発生につながり、ロス果増加の恐れがあります。
摘果は適正時期にしたいのですが、現実的にはなかなか厳しい…難しい…のが実態でした。
そこで、花や蕾の段階で少しでも摘果の作業軽減ができないか?と考え、摘蕾の技術指導・普及の検討を始めました。
現在は、摘蕾の指導を普及推進できるまでのデータは持ち合わせていない為、研修においては摘果した木との比較検証をするように、枝単位で摘蕾を行いました。
今後は、摘蕾による着果や玉肥大についてのデータを蓄積させて、摘蕾による効果があれば、研修生はもとより、地域の複合栽培生産者にも摘蕾の普及、推進をおこなっていきたい考えです。
…って、どの花を摘めば良いんだ?