JA担い手就農研修生5名は、4月~きゅうり栽培の研修を約7ヶ月に渡り行なってきましたが、いよいよ10月末から市田柿の研修へと移行しました。
きゅうりの研修では、寝不足・体力不足と戦いながらの研修生が多かったように思います。しかし佐々木指導マネージャーからは「今年の夏の酷暑は異常だった。これ以上の過酷な気象条件はそうはないだろうという年に研修1年目を経験できたことはある意味ラッキー。その中で何も知らない0からのスタートで、これだけ立派なきゅうりができたことは、よく頑張ったと評価したい。」との言葉を頂きました。
そしていよいよ10/22~市田柿の研修がスタート。気持ちの良い秋空の下、初めての収穫作業は楽しかったようです。研修生が所属する(株)市田柿本舗ぷらうが管理する柿畑は南信州のあちこちに点在しており、2週間ほどかけて順々に収穫に出向きました。
行ったことのない地区へ出かけることができ、今までは定住地として考えていなかった地区だったが、この地区もいいなと思った、などの声も聞かれ、現在アパート暮らしをしている研修生には、今後住宅をどの地区に取得するか参考にもなったようです。
収穫が終われば次は皮むき、吊るし(乾燥)作業です。柿をポンポンと1つずつお皿に載せていけば、あとは皮剥き機が自動で全部皮を剥いてくれる皮剥き機と、全自動ではない通常の皮剥き機の2台が用意され、研修生は交代で皮むき作業、機械が剥き残した皮(ヘタの周りは皮が残りやすい)をピーラーで剥く作業、皮剥きされた柿を「柿のれん」という専用資材に吊るす作業、吊るし終えた柿をくん蒸(酸化防止のため)する作業と、一連の市田柿加工作業を実践しています。
今までパンフレットなどでしか見た事がなかった市田柿の加工行程を実際にやってみて、「なるほど!こういうことだったのか!」と感激もあるようです。そして、綺麗に吊るされた柿がとても美味しそうで食べたくなる・・・との声も。ダメですよ!!今食べたら渋くてえぐくて口の中が大変な事になりますよ!!生の市田柿は渋柿ですから!!(注:もちろん研修生は市田柿は元は渋柿であることは知っています)